RTL-SDR Blog V4 を動かす(Linux:Ubuntu編)
RTL-SDR Blog V4 を Linux で動かしてみました。いろいろと試してみてうまく行った方法を備忘録で書いておきます。環境は RTL-SDR Blog V4 と Ubuntu 22.04LTS です。Windowsよりも手順は少ないですが、ウェブには様々な方法が書かれていて、ちょっと手間取りました。

STEP1: RTL-SDR v4 購入

STEP2: ドライバのインストール
ここが一番はまったところです。うまくやらないと中途半端に動くのでうまくいったのか行かないのかよくわからなくなります。参考にしたのは、RTL-SDR Blog V4 Users Guide です。
巷にはもっと楽して動かせる方法が出ていますが、少なくとも私の場合はうまく動きませんでした。多少面倒でも本家本元を参考にしましょう。ただ、本家本元も2つの方法が書いてあってうまくいったのは次の方法です。
STEP3: ドライバの動作確認
ドライバの動作確認を行います。動作確認は "rtl_test" というコマンドで行えます。動作確認時にサンプリングレートが出力されます。SDRのアプリケーションを動かすときに必要なのでメモをしておきましょう。
”RTL-SDR Blog V4 Detected” と出ているので無事にドライバが見つかりました。また、サンプリングレートは、”2048000 S/s” と確認できました。テストプログラムは^C で停止します。
STEP4: Gqrx のインストール
Linux用SDRのアプリケーション "Gqrx" をインストールします。アプリケーションは Ubuntu のソフトウェアセンタからインストールできます。

コマンドラインからもインストールができます。
STEP4: Gqrx の動かす
Gqrx を動かすには、Ubuntuのアプリケーションリストからアイコンをクリックします。コマンドラインでも起動できます。コマンドラインのほうがエラーが出た場合、確認ができるのでよいかも知れませんね。
Gqrx を動かす際にパラメータを設定する必要があります。メニューの”Filie”→”I/O Device”を選択してデバイスの設定をします。私は、次のように設定しました。

再生ボタンを押すと受信・再生が始まります。例によっって「Tokyo FM:80.0MHz」に設定してみました。Frequency のところに "80000.000" kHz と設定してください。

操作がわかりにくいなどUIがイマイチな面がありますが、Linuxでも十分使えそうです。



STEP1: RTL-SDR v4 購入

RTL-SDR ブログ V4 R828D RTL2832U 1PPM TCXO SMA ソフトウェア定義ラジオ(ドングルのみ)
- 出版社/メーカー: RTL-SDR Blog
- メディア: エレクトロニクス
STEP2: ドライバのインストール
ここが一番はまったところです。うまくやらないと中途半端に動くのでうまくいったのか行かないのかよくわからなくなります。参考にしたのは、RTL-SDR Blog V4 Users Guide です。
巷にはもっと楽して動かせる方法が出ていますが、少なくとも私の場合はうまく動きませんでした。多少面倒でも本家本元を参考にしましょう。ただ、本家本元も2つの方法が書いてあってうまくいったのは次の方法です。
$ sudo apt update
$ sudo apt install libusb-1.0-0-dev git cmake build-essential pkg-config
$ sudo apt install debhelper
$ git clone https://github.com/rtlsdrblog/rtl-sdr-blog
$ cd rtl-sdr-blog
$ sudo dpkg-buildpackage -b --no-sign
$ cd ..
$ sudo dpkg -i librtlsdr0_*.deb
$ sudo dpkg -i librtlsdr-dev_*.deb
$ sudo dpkg -i rtl-sdr_*.deb
$ reboot
STEP3: ドライバの動作確認
ドライバの動作確認を行います。動作確認は "rtl_test" というコマンドで行えます。動作確認時にサンプリングレートが出力されます。SDRのアプリケーションを動かすときに必要なのでメモをしておきましょう。
$ rtl_test
Found 1 device(s):
0: RTLSDRBlog, Blog V4, SN: 00000001
Using device 0: Generic RTL2832U OEM
Found Rafael Micro R828D tuner
RTL-SDR Blog V4 Detected
Supported gain values (29): 0.0 0.9 1.4 2.7 3.7 7.7 8.7 12.5 14.4 15.7 16.6 19.7 20.7 22.9 25.4 28.0 29.7 32.8 33.8 36.4 37.2 38.6 40.2 42.1 43.4 43.9 44.5 48.0 49.6
Sampling at 2048000 S/s.
Info: This tool will continuously read from the device, and report if
samples get lost. If you observe no further output, everything is fine.
Reading samples in async mode...
”RTL-SDR Blog V4 Detected” と出ているので無事にドライバが見つかりました。また、サンプリングレートは、”2048000 S/s” と確認できました。テストプログラムは^C で停止します。
STEP4: Gqrx のインストール
Linux用SDRのアプリケーション "Gqrx" をインストールします。アプリケーションは Ubuntu のソフトウェアセンタからインストールできます。

コマンドラインからもインストールができます。
$ sudo apt install gqrx-sdr
STEP4: Gqrx の動かす
Gqrx を動かすには、Ubuntuのアプリケーションリストからアイコンをクリックします。コマンドラインでも起動できます。コマンドラインのほうがエラーが出た場合、確認ができるのでよいかも知れませんね。
$ gqrx
Gqrx を動かす際にパラメータを設定する必要があります。メニューの”Filie”→”I/O Device”を選択してデバイスの設定をします。私は、次のように設定しました。

再生ボタンを押すと受信・再生が始まります。例によっって「Tokyo FM:80.0MHz」に設定してみました。Frequency のところに "80000.000" kHz と設定してください。

操作がわかりにくいなどUIがイマイチな面がありますが、Linuxでも十分使えそうです。

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- 出版社/メーカー: CQ出版
- 発売日: 2021/08/25
- メディア: 単行本

オールバンド・パソコン電波実験室 HDSDR & SDR# (TOOL活用シリーズ)
- 作者: 鈴木 憲次
- 出版社/メーカー: CQ出版
- 発売日: 2019/12/18
- メディア: 単行本
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